橋梁維持管理部会

No.12

技術名称

赤外線調査トータルサポートシステム  J システム

副題

赤外線調査支援システム

技術概要

橋梁等のコンクリート構造物において、鉄筋腐食に伴い発生するはく離や浮き

(コンクリート内部のはく離ひび割れ)を、遠望非接触にて赤外線法により検出

する技術である。鉄筋の腐食に伴い発生するコンクリート表面に平行な鉄筋に

沿ったはく離ひび割れや、それに連続する斜め方向に進展して表面に達する

ひび割れを検出できる技術である。

適用分野

 ■:対象

 □:非対象

橋梁維持管理
   □近接目視(鋼橋)         ■近接目視(コンクリート橋)  ■近接目視(床版)
   ■打音検査(鋼・コンクリート橋)  ■打音検査(床版)  □点検者の接近手段 

技術特徴

 Jシステムは、従来の赤外線調査の問題点について、検証・検討を行い、調査

の信頼性を大幅に向上させた技術である。

 

技術特徴

(1) 夜間における赤外線調査を実施

    様々な橋梁種別・部位別のコンクリート表面温度履歴をモニタリング・検討

   した結果、最も調査効率が高い夜間に撮影作業を実施している。

(2) 冷却型高性能カメラによる熱画像撮影

    損傷部の温度変化は0.1℃程度と非常に小さいため、夜間調査に適した

   短波長を検出する冷却型高性能カメラを用いることで、検出能力と調査効率

   を向上させている。

(3) 調査に適した時間帯の把握

    独自の熱環境測定装置により現場で定量的に調査実施の可否を判断できる。

(4) 損傷の見逃し防止

    熱画像に独自の画像処理を行うことで、リアルタイムに損傷を検出する

   ことが可能となっている。これにより損傷の見逃しを防止し、安定した客観的

   調査を行うことできる。

(5) 損傷判定の定量評価

    損傷の危険度を3段階に自動判定し、さらに損傷の熱画像の温度分布

   特徴を用いて、浮き・はく離などの損傷状況を推定する。これにより調査員の

   熟練度によらず、定量的な損傷判定が可能となっている。

移動手法

(飛行系等)

 赤外線調査は、対象となる橋梁の交差条件に合わせて、徒歩による撮影、台車

を利用した連続撮影、車載撮影が可能である。

 台車や車載撮影の場合、広範囲を効率的に調査可能である。

操作手法

(遠隔、 自立、

 半自立)

操作は、撮影用のノートPCのタッチパネルにより行う。

情報取得

方法

(複数カメラ、

広視野カメラ、

赤外線検出器、

打音検査機 等)

 コンクリートの内部損傷を赤外線カメラにより検出し、表面状態を、デジタル

カメラの可視画像にて撮影する。

取得情報の

整理・分析方法

(リアルタイム

動画、オルソ

画像、

3D データ 等)

 Jシステムでは、画像処理による損傷判定の定量評価が可能である。その他

に下記のデータ処理が可能である。

(1) 取得情報は、赤外線の熱画像として記録される。熱画像に撮影距離などの

   情報が同時に記録されるため、画像上で損傷の大きさを計測することが

   可能である。

(2) 台車や車両を用いた連続撮影では、状況に応じて、オルソ画像(あおり

   補正画像)に変換することが可能である。

(3) 車載撮影の場合、熱画像と可視画像をGPSを用いた位置情報と紐付ける

   ことにより、効率的なデータ処理が可能となっている。

総合評価

[実用検証技術]

検証項目: [3]鋼橋・コンクリート橋の床版において、「床版ひび割れ、剥離・鉄

                         筋露出、漏水・遊離石灰、抜け落ち、うき」について、点検要領に

                         基づく近接目視の代替または支援ができる技術・システム

                  [4]鋼橋においては、桁の添接部のボルトやリベットの「ゆるみ・脱

                         落、破断」、コンクリート橋において、桁の「うき」について、点検

                         要領に基づく打音検査の代替または支援ができる技術・システム

                  [5]鋼橋・コンクリート橋の床版において、「うき」について点検要領

                         に基づく打音検査の代替または支援ができる技術・システム

 

 検証場所:新浅川橋


・うきの程度の検出が可能な技術であるが、検証橋梁の床版にうきが存在し

  なかったため、検証ができず、評価できなかった。

・改めてうきが存在する橋梁で検証することが望ましい。

応募者

西日本高速道路エンジニアリング四国株式会社

共同開発者
連絡先

技術部技術課  林 詳悟

所 在 地 :〒760-0072 香川県高松市花園町三丁目1番1号

電 話 :087-834-2419(ダイヤルイン)、  FAX:087-834-1193

Email:shogo.hayashi@w-e-shikoku.co.jp

 

【参考図 等】

【静止画】

西日本高速道路エンジニアリング四国01
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西日本高速道路エンジニアリング四国02
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