橋梁維持管理部会

No.10

技術名称

「橋梁点検カメラシステム視る・診る」による接触調査技術

副題

「橋梁点検カメラシステム視る・診る」によるひび割れ検出・打音検査・他

技術概要

本技術は、橋梁点検の際、橋梁点検車が利用できない橋梁の近接目視代替

え技術として開発したものである。本システムは幅1.0m 長さ2.7mとコンパクト

で路肩の一部又は歩道端部に設置して橋面上から点検用のアームを橋梁下

面に侵入させそのアームに搭載したビデオカメラで橋梁下面を撮影し、その映

像を橋面上のモニターで確認するシステムである。現在は、ひび割れ幅検出装

置及び、打撃診断装置等、接触機能を追加して進化している技術である。

適用分野

 ■:対象

 □:非対象

橋梁維持管理
   ■近接目視(鋼橋)         ■近接目視(コンクリート橋)  ■近接目視(床版)
   ■打音検査(鋼・コンクリート橋)  ■打音検査(床版)  □点検者の接近手段

技術特徴

●本技術は、橋梁点検車が利用できない橋梁の上部工下面、下部工上位部、

および桁内部の狭隘部位等の接触調査を可能にする技術である。また、本技

術による接触調査の全ては安全な橋面上の路肩部または歩道端部からの調

査であることから橋梁下位の地形条件には、上部工に近接した樹木の繁茂以

外は、立ち入りが困難な渓谷、水面および道路等には左右されない。

●完成技術

・近接目視:ビデオ近接撮影による目視代替えおよびひび割れ幅検出

(鋼橋、コンクリート橋、床板)

●開発技術

・打音検査:打撃ハンマーの上向き打撃は可能(鋼橋、コンk リート橋、床板)

であるが水平方向の打撃は開発中。

●今後の開発技術

・水平方向打撃方法の確立

・赤外線サーモグラフィの搭載と打撃機能の併用による打音検査の効率化

・複数台のビデオカメラ搭載撮影による近接目視およびひび割れ幅検出の効率化

・桁端部、沓座等極小狭隘部への近接目視技術

・その他橋梁の劣化や損傷の状況把握に必要な軽量な各種測定機器の搭載を

可能にするアーム機能の開発。

移動手法

(飛行系等)

●現場までの移動はシステム台車をトラック(2t 車以上)に積込み現場に搬入する。

●点検位置への移動:

システム台車である自走式小型クローラー(ゴム製キャタピラー)によって橋面上

の点検位置へ移動。

●点検部位への接近

 橋梁高欄外側に張り出した鉛直ロッドは、伸縮機能による上下移動と水平回転

機能を持つ。この鉛直ロッドに取り付けられた水へ―アームは鉛直ロッドの上下

移動と水平回転に順応した動きとなることから水平アーム長(L=7.2m)を半径と

する円弧内の任意の位置にビデオカメラ等接近できる。また、水平アーム上には

ビデオカメラ台車や、各種点検台車を搭載して水平移動によって必要とする点検

部位に接近することが可能である。

操作手法

(遠隔、 自立、

 半自立)

●システム操作および各種点検機器の可動は全て橋面上の小型クローラー台車

の運転席にあるコントロールボックスからの遠隔操作で行う。点検の際には全て

が死角状態での可動となることから要所に設置する補助カメラと、その可動状況

を確認できるモニターをコントロールボックスに設置している。

情報取得

方法

(複数カメラ、

広視野カメラ、

赤外線検出器、

打音検査機 等)

●ハイビジョンビデオ画像(複数台可)の取得とズーム機能の併用による鮮明且つ、

詳細な画像(動画および静止画)の取得。

●代表的なひび割れ発生個所にクラックスケールを当てた状態の静止画像を取得。

●打撃ハンマーからの衝撃値または音を数値化する等の客観的な評価手段を

今後の開発で選択する。

取得情報の

整理・分析方法

(リアルタイム

動画、オルソ

画像、

3D データ 等)

●近接目視は、リアルタイムな動画を通した情報取得で必要に応じて静止画を取得。

●ひび割れの検出は、ビデオカメラから撮影した静止画像をつなぎ合わせオルソ化

(あおり補正)した後、同時に撮影されたクラックスケールを基準に当該画像の

クラックの幅を検出する。

●打音検査についてはどの様な情報を取得するのが最適であるかの判断は現時

点では未定。

総合評価

[実用検証技術]

検証項目:[1]鋼橋において、桁の「腐食、亀裂、破断、ゆるみ・脱落、防食機能

                        の劣化」について、点検要領に基づく近接目視の代替または支援

                        ができる技術・システム

                 [3]鋼橋・コンクリート橋の床版において、「床版ひび割れ、剥離・鉄筋

                        露出、漏水・遊離石灰、抜け落ち、うき」について、点検要領に基

                        づく近接目視の代替または支援ができる技術・システム

                 [4]鋼橋においては、桁の添接部のボルトやリベットの「ゆるみ・脱落、

                        破断」、コンクリート橋において、桁の「うき」について、点検要領に

                        基づく打音検査の代替または支援ができる技術・システム

                 [5]鋼橋・コンクリート橋の床版において、「うき」について点検要領に

                        基づく打音検査の代替または支援ができる技術・システム


検証場所:新浅川橋

 

・歩道上の車両(小型クローラ)や橋下へ降ろしたアームの動きは安定していた。

・写真は鮮明であり、クラックゲージを近接させることにより、ひびわれ幅の評価

  も可能である。

・損傷状況の調査精度は比較的高いが、床版ひびわれの位置についてやや正

  確さを欠く。塗膜の劣化については、限られた範囲であるがほぼ把握できてい

  る。

・打音検査装置は開発中であり、検証ができていない。

応募者

ジビル調査設計株式会社

共同開発者 有限会社インテス
連絡先

ジビル調査設計株式会社  担当 南出

〒910-0001 福井県福井市大願寺2 丁目5 番18 号

TEL:0776-23-7155、 FAX:0776-27-7323

Email:minamide@zivil.co.jp

 

【参考図 等】

【静止画】

ジビル調査設計01
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ジビル調査設計02
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